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頭痛は自己診断しないで頭痛外来へ

頭痛に悩む方は多く、ヨーロッパではあの花粉症と並ぶ厄介で生活の質を落とすものとして認知されている病気なのですが、日本ではまだまだ病気としての認知がされておらず、苦しんでいる人が多いのが実情です。これらの悩みを抱えている人を受け入れてくれるのが頭痛外来で、都市部では専門的に看板を掲げているところもありますが、地方では脳神経外科や神経内科で対処が可能です。頭痛は確かに風邪や疲れなどで起きる症状でもありますが、頭痛というれっきとした病気も存在します。それが慢性頭痛といわれる緊張性頭痛・片頭痛・群発頭痛と、薬剤性頭痛です。

厄介なことに自称片頭痛ですという方のほとんどが緊張性頭痛で、本当の片頭痛とは生活上での対処方法が真逆であるため、自己診断で対処しているといつまでたっても治らず、さらに痛いからと市販の薬を日常的に使うことにより薬剤性頭痛も加わるという、恐怖の負のスパイラルが待ち受けています。また、頭痛には脳梗塞や脳出血の前触れや、酷い場合にはそれらの軽い発作も含まれていますので、おかしいと思ったら放置せずに診察を受けることがその後の人生を左右します。これらの頭痛の見分けは一般の医師では難しく、頭痛外来等で専門の知識がある医師に診察を受けることが肝心です。頭痛外来では問診だけでも十分に判別が可能ですが、脳の危険な病気と区別するため、CTやMRIおよびMRAでの検査も重要となります。

異常がなければ慢性頭痛が大きく疑われ、どの慢性頭痛かを丁寧に問診し、診断がなされます。片頭痛は日常的な予防薬と発作用の頓服が存在しますが、頓服であるトリプタン製剤はただの頭痛では処方が不可能で、片頭痛との確定診断が必要となります。片頭痛は生活の質は末期がんと同程度と認定されているほどなので頭痛外来を受けておいて何の損もありません。重度の緊張性頭痛も適した薬がありますので一度診断を受けた方が良いでしょう。

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